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会 報  会報Web版 2月号  2010/2/28

中学・高校部会  2月の研究会の概要  2月13日(土)開成中高中学校舎化学実験室

●吉田先生 (開成学園中学高等学校)

都理研での研究発表の報告

 先日(1/16)に新宿高校において東京都理化教育研究会の化学専門委員会の研究発表があった。その際に専門委員として自分が発表したものを、再度、この研究会で報告した。今回発表の内容の詳細は、都理研の化学専門委員会の集録に載っている。
(1)相対質量を体感させる
 硬貨を用いて、相対質量の便利さを体感させる実験を行った結果を報告した。
 発表後、この実験には先の可能性があることが判明したので、再度まとめたものを研究会にて報告したいと考えている。
(2)シャルルの法則を体感させる
 東京書籍化学U教科書の巻末の実験として載っている手法を変更し、大まかに関係をつかめるように改良した。
 どちらも、全国理科教育大会(平成22年度は、島根県松江市2010年8月4日(水)〜6日(金)島根大学で開催予定)にて発表の予定である。


●化学史研究 小坂先生(大妻中高)

化学史 フリッツ・ハーバー(Fritz Haber1868〜1934 ドイツ)

◇生い立ちなど
フリッツ・ハーバーはベルリンの大学でホフマンに学ぶ。
1900年代のはじめ、チリ硝石は減少し、石炭からアンモニアをとる方法に限度をあることを認識したハーバーは、窒素と水素からアンモニアを合成することが、ドイツの農業にとって将来を約束する唯一の道であると考え、高圧下で鉄を触媒としてアンモニアを製造する研究に取り組み、1908年頃成功した。(工業的生産がバーディシュアニリン・ソーダ社で開発されたのは1911年)
ハーバーのこの成功には、その会社の技師であった義弟ボッシュ(オストワルトの弟子)の高圧技術が大きく寄与した。ハーバーはアンモニアの合成で1918年にボッシュは高圧技術で、1931年にノーベル化学賞を受賞している。
ハーバーは第一次世界大戦中は毒ガスの研究を続け、塩素を実際に毒ガスとして使用する指揮ををとった。1933年ヒットラーが政権を取ると、彼はユダヤ人であることを理由に弾圧され、イギリス、スイスへと逃れ、失意の中に死去した。一方、ボッシュは後に世界的な化学工業会社I・Gの社長になった。

◇水素を以て窒素を固定
水素を利用する方法は1904年以来カイゼル・ウェルヘルム研究所のハーバーが研究し、1913年に成功した方法である。窒素と水素とからアンモニアができる。
N2 + 3H2 → 2NH3
この反応は反応が進むに従って常に発熱をともなう反応である。発熱反応は低温度であればあるほどよく進行する。化学平衡である。またこの化合の結果、4容積の混合気体が2容積のアンモニアにかわること。圧力が高ければ高いほどよく進行する。ハーバーはこの場合触媒を求めて、オスミウム、ウラニウム、鉄、ニッケルなどを適当とした。そして最も有利な条件を研究して、圧力は200気圧、温度は600℃内外、鉄を触媒に用いて、窒素と水素からアンモニアを多量に合成することに成功した。
発見当時はヨーロッパ戦争の始まる直前でありこの方法がドイツにおいて最も優秀な窒素固定方法であった。そして、このアンモニアはオストワルトの発見した方法に従って、白金触媒のもと酸素を以て酸化し、硝酸にかえることができる。硝酸は爆薬製造の必須の原料、つまりドイツは空気から爆弾を作り出す方法を見つけたのである。


●齊藤先生 (開成学園中学高等学校)・肆矢先生 (國學院高等学校) 

学会設立20周年

日本基礎化学教育学会20周年祝賀会を下記の通り実施いたします。
日時 6月12日(土)16:00
場所 開成学園:化学実験室,食堂
【記念総会】16:30〜
【記念パーティー】18:30〜20:00
なお,祝賀会の詳細は4月の会報でお知らせいたします。


●渡部先生 (立教新座中高)

話題提供

○ホルスの好奇心(毎週月曜日の深夜24:45〜(30分)フジテレビで放送)
フジテレビの番組制作会社から,出演者募集の案内が届いた。提案された中から選考されると,番組に出演することになる。収録予定は2010年3月20日(土)です。
○スペシャル番組
 放送日時: 2010年3月28日OA(日曜日 夕方16:00〜17:30)
 放 送 局: フジテレビ系列
 出演者:      MC:石塚英彦 声の出演:後藤輝基(フットボールアワー)
 番組概要:この番組は、「やって楽しい!」「見てわかる!」をテーマにした、今までにない科学バラエティーです。スタジオを「科学ファンタジー館」に変貌させ、出演者自らその場で「実験」を楽しみながら体感します。わかりやすい解説も魅力の一つです。
 番組HP: http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2009/n09-030.html

○第7回化学史研修会
化学史学会主催の化学史研修会の概要が決まりましたので,ご案内します。
本学会は,毎年後援しています。
主催 化学史学会 http://kagakushi.org/
日時 2010年8月20日(金) 10:00〜16:50 (9:30受付開始)
場所 独立行政法人 理化学研究所 本所・和光研究所 統合支援施設大会議室
(受付:展示事務棟1F)
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2番1号
http://www.riken.jp/r-world/riken/campus/wako/index.html 
見学(午前) 理化学研究所記念史料室  解説 正本弘子(理研広報室)
講演(午後) 金城徳幸(東京工業大学)
「科学者の写真を用いた理科教育に関する一考察」
 北田薫(北海道大学)
「組換えDNA技術の歴史を活かした科学技術社会論の教育」
 田中浩朗(東京電機大学)「戦争と化学」
申込方法  葉書・ファックス・e-mailのいずれかにて,氏名・所属・連絡先を明記の上,下記にお申し込み下さい。
(1)申込先 〒352-8523 埼玉県新座市北野1-2-25 立教新座中学校高等学校 渡部智博宛(TEL 048-471-6631,FAX 048-473-0455,
 e-mail twatanab@nhss.rikkyo.ne.jp)
(2)締切  2010年7月16日(金)
(3)資料代 1,000円
(4)その他 申し込みを受け付け次第,資料代をお支払い頂く振り込み用紙と受講証をお送り致します。受講後,修了証を発行します。当日の受け付けも可能ですが,できるだけ事前申し込みをお願いします。理研の食堂で昼食を食べたい方は,申し込みの際、昼食希望(@肉系 A魚系 Bカレー系)と明記して下さい(事前申込者のみの特別セットメニュー、650円)。当日参加の場合は別途喫食カードを購入。


●教科書作成WGより 渡辺先生(大妻中高)

活動報告

2月6日(土)に第1回会合を大妻中高で行った。
基本方針は検定教科書にこだわらず、生徒が興味を持って読め、わかりやすい教科書を目指すことである。身近なものを使った実験を中心に作ることから、まず中学1年生を対象に作り始めることになった。物質の状態変化や溶解などを理解できるような、身近なものを使った実験を次回の会合までに考えてくることになった。


●吉田先生 (開成学園中学高等学校)

春の旅行の日程等の告知

3月29日(月)30日(火)山梨・甲府方面 宿泊は下部温泉・下部ホテルです。
金山博物館やワイナリーの見学を予定。希望の方はメールやFAXで申込みの受付をしますので、よろしくお願いします。

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・ヨーロッパ化学史研修旅行
  2007年8月20日(月)〜29日(水) 10日間
  ストックホルム〜ウプサラ〜ライデン〜ロッテルダム〜ユトレヒト〜
  ブルージュ〜ブリュッセル〜アムステルダム
  詳しくはこちらのpdfファイルをご覧ください。
 




会報バックナンバー 〜140号
ここでは,過去の会報のバックナンバーなどがご覧になれます。
入会された方には「日本基礎化学教育学会の歩み」(会報1号〜100号の縮刷版)をお送りいたします。
皆様の入会をお待ちしています。こちらの入会申込書をFAXあるいはメールにてお送りください。
・研究会の会報 会報81号〜会報120号(いずれもpdf形式です)

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最終更新日07.04.05
・研究会関連の資料
化学のドミノ倒し(東京電気大中高 米山)
じっくり見る机上テルミット反応(東大附属中等教育学校 小松)
溶媒抽出による塩素とヨウ素の分離(開成学園 宮本)
目先を変えた酸化還元反応の実験(実籾高 山本)
クエン酸,Mgリボン,繊維を使う酸・塩基反応(実籾高 山本)
JCEの実験より,イオンの動き(開成学園 宮本)
マーブリングを使ったステアリン酸単分子膜法(駒場東邦 今井)
ベンジルアルコールの酸化(駒場東邦 松岡)
アルコールの識別実験(実籾高 山本)
アルコールの識別実験A(実籾高 山本)
アメリカ化学会編「Chemistry」紹介(駒場東邦 今井)
JCEのミクロスケール実験(塩素発生,電気分解,インジゴ)(開成学園 宮本)
非平衡反応(BZ反応)事始め(お茶の水女子大学 森先生)
天然高分子の面白い実験(I2デンプン,時計反応,振動反応)(日大三高 兼)
東京大学環境安全研究センター見学報告(駒場東邦 松岡)
硫化水素を使わない定性分析の検討(実籾高 山本)
駒場東邦中学校理科実験報告
 非平衡系の化学(駒場東邦 松岡,沼津高専 松澤)

・研究会の概要
日本基礎化学教育学会の歩み (2004年12月)

日本基礎化学教育学会「学会ニュース第3号」(2003年9月)
(日本コンピュータ化学会「化学教育ジャーナル (CEJ)」掲載分)

日本基礎化学教育学会事務局(A.B.C.E.J.事務局)

〒154-0001 東京都世田谷区池尻4−5−1 
 駒場東邦中高校 化学研究室 内

    http://www.shigaku.or.jp/abcej/
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